こんにちは!「一からやり直す英文法講座」へようこそ。今回は第3回目として、英語学習の基礎中の基礎、「主語」と「述語」をテーマにお届けします!
英語の文は主語と述語がなければ成り立ちません。言い換えれば、この2つをしっかり理解することが、英文法を習得するための土台になります。しかし、こんな悩みをお持ちではありませんか?

主語と述語って言葉は聞いたことがあるけど、具体的にどういう役割なのかわからない…

どれが主語でどれが述語か、自分で文を作るときに迷ってしまう
これらの悩みを解決するために、今回は主語と述語の基本的な概念や種類、
さらに実践練習を通じて理解を深める内容をお届けします。

この講座を読み終えるころには、英文を構造的に捉え、スムーズに理解できる力がついているはずです。さあ、英語の基礎をさらに強化していきましょう!
主語と述語の基本とは?
英語の文章を作るうえで、一番大事な「主語」と「述語」について基本を押さえましょう。これを理解することで、英語の文の土台をしっかり作ることができます。英語は日本語と違い、主語と述語の位置がはっきりしているため、ルールを覚えるとスムーズに文を作れるようになります。
主語とは?
主語は、文の中で「誰が」「何が」行動をするのかを示す部分です。例えば、“The cat” (その猫) や “She” (彼女) が主語にあたります。主語が明確でないと、文の意味がわからなくなります。
述語とは?
述語は、主語が何をしているのか、またはどんな状態であるのかを表します。簡単に言うと、動詞が含まれている部分が述語です。例えば、“is sleeping” (寝ている) や “likes apples” (りんごが好きだ) が述語にあたります。
主語と述語の例を確認してみよう!
主語と述語を見分ける練習をしてみましょう。以下の表では、それぞれの文で主語と述語がどこにあるのかを具体的に示しています。簡単な文を通して、主語と述語の役割をしっかり理解しましょう。
例文 | 日本語訳 | 主語 | 述語 |
---|---|---|---|
The cat is sleeping. | その猫は寝ています | The cat | is sleeping |
She likes apples. | 彼女はりんごが好きです | She | likes apples |
The sun rises. | 太陽が昇ります | The sun | rises |
He is a teacher. | 彼は先生です | He | is a teacher |
They are playing soccer. | 彼らはサッカーをしています | They | are playing soccer |
このように、文を分解して主語と述語を確認することで、英文の構造がしっかり理解できるようになります。表を参考に、自分でも例文を作って練習してみましょう!
主語の種類と具体例
主語にはさまざまな種類があり、それぞれの使い方を理解することが重要です。同じ英語の文でも、主語が違うだけで意味が大きく変わります。ここでは、主語の代表的な種類を具体例とともに解説します。
名詞の主語とその特徴
主語と述語の関係を理解するためには、例文をじっくり観察するのが一番です。特に主語には文の中で重要な役割があり、人物や物、動物を表すことがほとんどです。一方で述語は、主語が「何をしているのか」や「どんな状態なのか」を説明する部分です。この2つがそろうことで、文の骨組みが完成します。それでは、例文を詳しく見ていきましょう。
例文1: The dog barks.(その犬が吠えます)
- 主語:The dog
- この文では、「犬」が「吠える」という行動をする主体です。主語は動詞(述語)の前に置かれることが基本です。
- 述語:barks
- 動詞「barks」は「吠える」という動作を表しています。この述語があることで、文が成り立ちます。
例文2: Books are useful.(本は役に立ちます)
- 主語:Books
- 主語「Books」は、「本」という物を指しています。このように、主語は複数形でも使えます。
- 述語:are useful
- 「are useful」は「役に立つ」という状態を説明しています。ここでは「are」が動詞、「useful」がその補足情報を表す補語として使われています。
代名詞の主語と使い方
代名詞は、名詞の代わりに使われる便利な言葉です。これにより、文章を簡潔で分かりやすくすることができます。特に英語では、繰り返し同じ名詞を使うのを避けるために、代名詞がよく活躍します。以下の例文で、代名詞を使った主語と述語の関係を確認してみましょう。
例文1: He runs fast.(彼は速く走ります)
- 主語: He
- この文では「彼」を指す代名詞「He」が主語です。代名詞を使うことで、同じ人名や名詞を繰り返す必要がありません。
例えば、「Tom is running now. Tom runs fast.(トムは今走っています。トムは速く走ります)」を代名詞を使うと「Tom is running now. He runs fast.(トムは今走っています。彼は速く走ります)」とでき、簡潔になります。
- この文では「彼」を指す代名詞「He」が主語です。代名詞を使うことで、同じ人名や名詞を繰り返す必要がありません。
- 述語: runs fast
- 動詞「runs」に「fast」(速く)という修飾語が加わり、行動の様子を詳しく説明しています。この述語全体で、「速く走る」という主語の行動を表しています。
例文2: It is raining.(雨が降っています)
- 主語: It
- 主語「It」は「雨」「天気」などを指す代名詞です。英語では「雨が降る」「雪が降る」といった天気の表現で「It」を主語にする決まりがあります。これは文法上のルールで、特定の名詞を指さなくても使われます。
- 述語: is raining
- 動詞「is」に進行形「raining」が加わり、「雨が降っている」という状態を述べています。この述語がなければ、主語だけでは意味を成しません。
名詞句が主語になる場合
英語では、主語が単語(名詞や代名詞)だけでなく、複数の単語がまとまった「名詞句」になることがあります。名詞句とは、文の中で主語や目的語として機能する語のまとまりのことです。名詞句を使うと、より具体的な情報や行動を表現できます。以下の例文を通して、名詞句が主語になる場合の構造を詳しく見てみましょう。
例文: To study English is fun.(英語を勉強することは楽しいです)
- 主語: To study English
- この文では「英語を勉強すること」が主語になっています。このように、動詞に “to” をつけた「不定詞」が名詞の役割を果たすことがあります。この場合、「何をすることが楽しいのか」という行動を具体的に指しています。
- 名詞句は単なる名詞よりも多くの情報を含むため、複雑な考えや状況を表現するのに便利です。
- 述語: is fun
- 述語の部分では、「英語を勉強することが楽しい」という主語の状態を説明しています。この文では「is」が動詞、「fun」が補語として機能し、主語について詳しく述べています。
名詞句が主語になると、文全体の長さが少し増えますが、それによって伝えられる内容が具体的になります。
述語の種類と役割を簡単解説
述語は文の中で主語が「何をしているのか」を示しますが、その種類によって役割が少し異なります。述語を正しく理解することで、文章を豊かに表現することが可能になります。
動詞だけの述語の例
述語は、文の中で主語が「何をしているのか」を表す部分です。動詞だけで構成される述語は、英語の中で最もシンプルな形の一つですが、その役割は非常に重要です。この基本的な構造を理解することで、より複雑な文の仕組みも理解しやすくなります。それでは、例文を使いながら詳しく見ていきましょう。
例文: Birds fly.(鳥は飛びます)
- 主語:Birds
- この文の主語は “Birds” で、「鳥」を意味します。主語は文の中で「誰が」「何が」を示す重要な要素です。
- 述語:fly
- “fly” は「飛ぶ」という動作を示す動詞です。この文では、述語として主語 “Birds” が行っている動作を表しています。
- 動詞 “fly” は現在形で、鳥が「習慣的に飛ぶ」または「一般的に飛ぶことができる」という事実を表しています。英語の現在形は、このような普遍的な事実を述べるのによく使われます。この形式は、主語の習慣的な行動や事実を表す現在形でよく使われます。
補語を伴う述語の例
補語(ほご)は、主語や述語に追加の情報を与えることで、文の意味を完成させる重要な要素です。特に主語が「どんな人・物か」や「どんな状態にあるのか」を詳しく説明する役割があります。補語があることで、文全体の意味がより具体的になります。以下の例文を使って、補語が述語に加わる文の仕組みを詳しく見ていきましょう。
例文: He is a doctor.(彼は医者です)
- 主語:He
- この文の主語は「He」で、「彼」という人物を指しています。主語だけでは、この文はまだ情報が不足しており、述語を通じて具体的な説明が加わります。
- 述語:is a doctor
- 動詞「is」と補語「a doctor」で構成されています。ここでの「is」は主語「He」の状態を表し、「彼が医者である」という事実を伝えています。補語「a doctor」は、主語が「どんな人か」を説明しています。
修飾語を伴う述語の例
修飾語は、文の中で述語(動詞)の意味を詳しく説明したり、行動にニュアンスを加えたりする役割を果たします。修飾語を使うことで、より豊かな表現が可能になります。特に、述語に修飾語を加えると、主語の行動や状態を具体的に描写することができます。以下の例文を使って、修飾語が加わった述語の仕組みを詳しく見ていきましょう。
例文: She sings beautifully.(彼女は美しく歌います)
- 主語:She
- この文の主語は「She」で、「彼女」を指します。主語は動作を行う主体であり、ここでは「歌う」という動作をしている人物を表しています。
- 述語:sings beautifully
- 動詞「sings」(歌う)が述語の中心であり、主語の行動を示します。ここに修飾語「beautifully」(美しく)が加わることで、「どのように歌うのか」という行動のニュアンスを詳しく説明しています。修飾語が加わることで、ただ「歌う」だけでなく「美しく歌う」という具体的なイメージが伝わります。
主語と述語の見分け方3つのポイント
主語と述語を正しく見分けることは、英文法の基礎を固めるうえで非常に大切です。文を読むときや自分で作るとき、どれが主語でどれが述語なのかを瞬時に判断できると、文の理解がぐんと深まります。以下の3つのポイントを押さえましょう。
1. 文の中心となる動きを見つける
英語の文では、動詞が述語の中心となります。まずは文の中で「行動」や「状態」を示す部分を探しましょう。
- The cat sleeps.
(その猫は寝ています)- 動詞 “sleeps” が述語です。この動詞の主語を探すと、 “The cat” となります。
2. 動詞の前にある部分が主語
動詞より前にある語句は、ほとんどの場合、主語です。ただし、例外もあるため、動詞との関係をしっかり見極めましょう。
- Tom plays soccer.
(トムはサッカーをします)- 動詞 “plays” の前にある “Tom” が主語です。
3. 文全体を簡略化して考える練習
長い文では、修飾語や副詞句が多く含まれていて、主語と述語がわかりづらいことがあります。この場合、余計な部分を取り除いて、文の骨組みを見つけます。
- The tall boy who is wearing a red shirt runs fast.
(赤いシャツを着ている背の高い少年は速く走ります)- 主語: The tall boy
- 述語: runs fast
主語と述語を特定する練習問題
最後に、実際に主語と述語を特定する練習を通して、理解を深めましょう。簡単な文から少し複雑な文まで、順番にチャレンジしてください。
初級者向けの練習問題
簡単な例から始めて、主語と述語を特定しましょう。
- The sun rises.
- She likes cats.
- We are friends.
中級者向けの練習問題
少し長い文や複雑な文に挑戦してみましょう。
- The students in the classroom are reading books.
- Tom and Mary went to the park yesterday.
- To play the piano well requires practice.
初級者向け解答と解説
1. 主語: The sun / 述語: rises
解説:
- 主語: The sun → 「太陽」が誰(何)が行動しているかを示す主語。
- 述語: rises → 太陽が「昇る」という動作を表す動詞。主語と述語がシンプルに結びついており、文の基本構造を示しています。
2. 主語: She / 述語: likes cats
解説:
- 主語: She → 「彼女」が行動の主体であり、文全体の中心的な役割を果たしています。
- 述語: likes cats → 動詞「likes」に「cats」(りんご)という目的語が加わり、彼女が「猫を好きだ」という気持ちを表しています。
3. 主語: We / 述語: are friends
解説:
- 主語: We → 「私たち」が話題の中心であり、主語として文を動かしています。
- 述語: are friends → 「be動詞」+「friends」(補語)の形で、主語の状態(私たちは友達です)を詳しく説明しています。
中級者向け解答と解説
1. 主語: The students in the classroom / 述語: are reading books
解説:
- 主語: The students in the classroom → 「教室にいる生徒たち」という具体的な集団を指し、修飾語(in the classroom)が含まれています。
- 述語: are reading books → 「be動詞」+「現在進行形」の形で、生徒たちが「本を読んでいる」という行動を描写しています。
2. 主語: Tom and Mary / 述語: went to the park yesterday
解説:
- 主語: Tom and Mary → 2人の人物を表す複数主語。文全体の焦点がこの2人に当たっています。
- 述語: went to the park yesterday → 過去形の動詞「went」に場所を示す「to the park」と時間を示す「yesterday」が加わり、行動の詳細を伝えています。
3. 主語: To play the piano well / 述語: requires practice
解説:
- 主語: To play the piano well → 不定詞「to play」が名詞句として主語の役割を果たし、「ピアノを上手に弾くこと」という行動を表しています。
- 述語: requires practice → 動詞「requires」(必要とする)に目的語「practice」(練習)が加わり、主語が「練習を必要とする」という事実を述べています。
練習のポイント
- 主語を探すときは「何が」や「誰が」を意識する。
- 述語を探すときは「何をしたのか」を見つける。
第3回まとめ:主語と述語をわかりやすく整理!
今回の学びでは、英語の基本中の基本である「主語」と「述語」について深く掘り下げました。この2つの要素は、英語の文を正しく理解し、スムーズに組み立てるための土台です。それぞれの役割や特徴をしっかり理解することで、複雑な文にも対応できる力が身につきます。
項目 | 説明と例 |
---|---|
主語とは? | 文の中で「誰が」「何が」を表す部分。 例: The dog barks.(その犬が吠えます)→ 主語: The dog |
述語とは? | 主語が「何をしているか」「どんな状態か」を表す部分。 例: The dog barks.→ 述語: barks |
主語の種類 | - 名詞: 人や物を表す(The cat sleeps. 主語: The cat) - 代名詞: 名詞を簡略化(He runs. 主語: He) - 名詞句: 長い主語(To study is fun. 主語: To study) |
述語の種類 | - 動詞だけ: シンプルな動作(She runs. 述語: runs) - 補語を伴う: 主語を詳しく説明(He is a doctor. 述語: is a doctor) - 修飾語を伴う: 動作を細かく表現(She sings beautifully. 述語: sings beautifully) |
見分け方 | 1. 文の中の動詞を探して述語を見つける 2. 動詞の前にある部分が主語 3. 長い文は簡略化して主語と述語を抽出 |
次回予告
次回は「文の5文型(SVO, SVC など)」をテーマに、文の基本形を学びます。シンプルな例文を使って、それぞれの文型をわかりやすく解説し、練習問題を通して文型を分類する力を養います。文型を理解することで、英文の構造がスッキリ見えるようになります!次回もお楽しみに!