TOEIC試験を控え、点数アップを目指して勉強に励んでいるかもしれませんね。しかし、試験本番になると「わからない問題が多すぎて、いっそ全部同じ番号をマークしたらどうなるんだろう?」なんて疑問が浮かんでくることはありませんか?
いくつかの選択肢がまったくわからなくて、同じ番号をマークするのも一つの手かな…?
全部同じ選択肢を選べば、いくつか当たるかも。少なくとも勘で選ぶよりマシかな…?
私も時間がなくなると空欄で出すよりはマシだ!と思って適当にマークをすることがありました。時間がないのに全て同じ選択肢にするか、ランダムにするか悩んだこともあります(笑)
そんな疑問や不安を抱えたまま試験に臨むと、集中力を欠いたり、不安なまま解答を終えてしまいかねません。実際に、TOEICで同じ番号をマークし続けるとどうなるのか、そのメリットやリスク、またより高得点を狙うためのアプローチについても具体的に解説していきます。
さあ、次に進んで、TOEIC試験で悔いのない結果を残すための最善策を確認しましょう!
Contents
全部同じ選択肢をマークする理由
TOEICの試験中、時間が足りなかったり、わからない問題が続いたりすると、「いっそ全部同じ番号でマークしてみようかな…」と考えることがあるかもしれません。特に難しい問題が並んでいると、「迷うくらいなら、どれか1つの番号で統一しておこう」と思うこともありますよね。しかし、実際にはこの方法にはリスクがあるため、慎重に考える必要があります。ここでは、なぜ同じ番号で解答したくなるのか、その理由について考えてみましょう。
- 「わからない問題が多すぎる!」:単語や文法が理解できない問題が増えると、どれを選んだら良いか分からなくなることも。
- 「時間が足りなくなった…」:TOEICは時間が限られているため、最後の数問で悩むと焦ってしまうこともありますね。
- 「勘なら同じ番号にしよう!」:勘で解答する際、ばらつかせるよりも同じ番号に揃えた方がいいのではと考えることも多いです。
このように「同じ番号マーク」にはいくつかの理由があるものの、実際の効果やリスクをしっかり理解しておくことが大切です。
TOEIC全部同じ番号をマークする3つのリスク
「すべて同じ番号をマークする」という方法には、次のようなリスクがあります。意外と多くの方が試すことを考えがちですが、実際には高得点を目指すのは難しいので、注意が必要です。
リスク1:点数が伸びにくい
TOEICの問題はランダムに正解が配置されているため、すべて同じ番号をマークすると正解率が下がりやすくなります。たとえば、「すべてAにする」ことで、BやCが正解の問題をすべて外してしまう可能性が高くなります。その結果、得点が期待よりも大きく低くなってしまうのです。
- 正解率が下がりやすい:同じ番号だと、他の選択肢の正解をすべて外してしまう可能性が上がります。
- バランスが崩れる:選択肢のバランスが悪くなり、偶然の正解も減る傾向があります。
リスク2:偶然の正解が減りやすい
TOEICの試験では、正解はA、B、C、Dの4つの選択肢にランダムに配置されています。つまり、すべての問題の正解が均等に配置されているわけではありません。このため、「全部Aを選ぶ」という方法だと、Aが正解の問題だけを拾うことになりますが、それ以外(B、C、Dが正解の問題)は一切当たりません。
- 当たる確率が低くなる:すべて同じ番号にすることで、いくつかの選択肢に偏ってしまい、結果的に正解率が低くなります。
- 偶然の正解も得にくい:ランダムにマークした方が、ばらつきが生まれて、偶然正解する可能性も少し上がります。
リスク3:想定される点数が低い
すべて同じ番号をマークした場合、スコアも低くなりやすいです。TOEICは合計200問あるため、4択であることを考慮すると、全問同じ番号をマークした場合の正解率は平均して25%程度になります。つまり、200問中50問前後しか正解しない可能性が高く、スコアに換算するとおおよそ200~300点前後の結果にしかならないことが予想されます。
- 得点が200~300点に留まりやすい:すべて同じ番号では高得点を取ることが難しいです。
- TOEICの目的を果たせない:多くの職場や学校で求められるスコアに届かないことが多いです。
高得点を目指すためのおすすめ対策法
高得点を目指すためには、すべて同じ番号を選ばずに、バランスよく解答する工夫が効果的です。以下の方法を取り入れると、試験本番でも自信を持って解答できます。
消去法で選択肢を絞る
消去法を使うのは当たり前と思う方が多々いらっしゃると思います。ただ、時間のない中焦っていたり、何度もわからない問題に遭遇すると、もう適当にマークをつけようという気持ちになることも少なくないと思います。そんな時、少し冷静になって、可能性が低い選択肢を除外することで、正解の確率を少しでも上げましょう。具体的に言うと、わからない問題を「全部同じ番号」にするのではなく、次のようなステップで解答を絞ることで、正解率を上げやすくなります。
明らかに違う選択肢を除外する
問題文や文脈をざっと読んで、明らかに答えとして不自然な選択肢があればそれを除外します。例えば、文法問題で時制が合わないものや、リスニングで話題に関係ない内容の選択肢は除外できます。
似た選択肢を優先して検討する
残った選択肢の中で、意味が似ているものや文脈に適したものを優先的に検討します。たとえば、2つの選択肢が内容的に似ている場合は、どちらかが正解の可能性が高いことがあります。
消去して残った選択肢から答える
こうして1〜2個の選択肢に絞れたら、残ったものから最も自然なものを選びます。運に任せるより、少しでも「考えて選んだ」解答にすることで、正解率が上がる可能性が出てきます。
時間配分を工夫する
「時間配分を工夫して効率良く進める」ためのポイントを3つに絞って説明します。これにより、TOEIC試験で焦らずに最後まで解答することが可能です。
得意な問題に優先的に時間をかける
最初に自信のある問題から取り組むことで、確実に得点できる部分を確保できます。例えば、リーディングの文法問題や自分が読みやすいテーマの問題から進めて確実に正解を狙いましょう。得意な問題から解答することで、自信を持って次の問題に進むことができ、スムーズな流れが生まれます。
わからない問題はすばやく決断して進む
試験中、答えがわからない問題に時間をかけすぎると、全体のペースが乱れてしまいます。完全にわからない問題は消去法で選択肢を絞り、深く悩まずに素早く答えて次へ進みましょう。これにより、わかる問題に集中する時間が確保でき、スコアアップにつながりやすくなります。
各パートで時間配分の目安を持つ
例えば、リスニングでは問題ごとに1分以内、リーディングでは短文は30秒以内、長文読解には数分かけるなど、事前に目安を立てておくと安心です。このようにパートごとに使える時間を意識することで、最後まで焦らずに試験を終えやすくなります。
TOEICの時間配分についてはまた別途記事を書きたいと思います。
まとめ
TOEIC試験で「すべて同じ選択肢をマークする」戦略は、手軽で悩むことが少ない方法ですが、実際にはスコアが伸びにくい大きなリスクがあることがわかりましたね。同じ選択肢をマークすると、正解に当たる確率が下がり、得点が200~300点程度に留まることが多いため、高得点を目指すには不向きです。
代わりに、バランスの良い解答戦略を取り入れることが重要です。得意な問題に集中して確実に得点を取り、不安な問題では消去法を活用するなどの工夫をすることで、全体のスコアを底上げできます。また、効果的な時間配分を意識して、わからない問題に悩みすぎないことも大切です。
とは言え、本番になると冷静さを失ってしまうこともありますよね。これらのポイントが少しでも頭の片隅に残って、当日実践することで、TOEIC試験でのスコアアップに近づいたら良いなと願っています!